CYBERCRIMERisk ★★★★☆

ランサムウェア攻撃の解剖:2024年の手口と対策

4/10/2026

2024年、ランサムウェアによる被害は過去最大規模となった。 KADOKAWA・ニコニコ動画への攻撃は記憶に新しいが、 その手口は多くの組織が想定するより遥かに精密だ。

現代のランサムウェア攻撃フロー

かつての「メール添付ウイルス」とは異なり、現代の攻撃は段階的だ。

  • 初期侵入:フィッシングメール・VPN脆弱性・RDP総当たり
  • 潜伏・偵察:数週間〜数ヶ月、ネットワークを静かに調査
  • 横展開:管理者権限を奪取し、重要サーバーへ到達
  • データ窃取:暗号化前に機密データを外部サーバーへ送信
  • 暗号化実行:全ファイルを暗号化し、身代金を要求
  • 二重恐喝:支払わなければ窃取データを公開すると脅迫

Ransomware-as-a-Service(RaaS)

現在の攻撃グループの多くはサービスモデルで動いている。 攻撃ツールを提供する「開発者」と、実際に侵入する「アフィリエイター」が分業し、 身代金を分配する仕組みだ。LockBit・BlackCat・Akiraなどが代表的なグループだ。

KADOKAWAへの攻撃から学ぶこと

2024年6月のKADOKAWAへの攻撃では、子会社のVPN機器が初期侵入口となった。 グループ全体のネットワークが繋がっていたため、侵害が急速に拡大した。 サプライチェーンリスクと「ネットワーク分離」の重要性を改めて示した事例だ。

組織の対策:最低限すべきこと

  • 多要素認証(MFA)の全システム適用
  • 定期的なオフラインバックアップと復元テスト
  • VPNや境界機器の迅速なパッチ適用
  • エンドポイント検知・対応(EDR)の導入
  • インシデント対応計画の事前策定と訓練